【じんるいのみなさまへ】じんるいのみなさまへ クリア感想

【じんるいのみなさまへ】じんるいのみなさまへ クリア感想

さて6月28日に発売されましたこのゲーム。

『最近色々やらかしている日本一ソフトウェア』と
『アキバズビートで盛大にやらかしたアクワイア』の
強力タッグで開発されたましたこのゲーム。

発売から2日でクリアしてるのでおわかりの通り、ボリューム的には少ないものです。
やりこみ要素があるかと言われたら微妙なところですが…。

本日はそんなじんるいのみなさまへの記事を割と長めに書いていきます。
いや言いたいことが多いので。

それではやんわりとお付き合いください。


【じんるいのみなさまへ】じんるいのみなさまへ クリア感想
1.このゲームが合う人、合わない人

さてジャンルから言えばガールズアドベンチャー。
発売前のゲーム誌などではゆるふわサバイバルゲーム的なアナウンスをされていました。

しかし実際のところゲーム性としてのサバイバル要素は0です。
というかシナリオ的にも狭義のサバイバルとは少し違う気もします。

ゲームシステムとして食事、アイテム制作、日付の進行などありますが、
実際ストーリーを進めるだけならその辺りは一切気にしなくていい作りをしています。
そのような作りをしているので『サバイバルゲーム』を求める人には合いません。
逆に女の子たちがきゃっきゃうふふするゆるふわアドベンチャーとしてみたら当たりになります。

その辺りは後に説明するとして、まずゲームの良いところから見ていきましょう。


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2.このゲームのいいところ

このゲームの良いところは大きく分けると以下の3点。
・2Dキャラグラフィック
・シームレスマップ
・シナリオ

この内シームレスマップは『アキバズトリップ』と『アキバズビート』をプレイしてる人前提の良いところです。
アクワイアのアキバ題材のゲームとして初めてマップがシームレスになりました。
故に前作のロードの煩わしさを感じることはもうないのです。
引き換えに3Dグラフィックはかなり劣化しましたが…。

PS4でこの程度のマップで今更シームレスかよ、というのは言わないお約束。
エンディング見たらこのゲームのプログラマ3人らしいですしね。


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2Dグラフィックについては言わずもがな。
春夏冬ゆう氏による魅力的なキャラクターグラフィックと、
前作のようなLive2Dアニメはありませんが目パチ口パクの表現はあります。

どのキャラクターも可愛らしく、そして奇抜さもなく、
それでいて各人に特徴があり、一般的な女の子の像として魅力的に仕上がっています。

声優さんに関しては大御所の人気声優や、そもそも本職を避けているような節もあるので評価からは外します。
ただその声優さんもキャラクターの容姿に合っており、聞いていると違和感もなくなっていきます。
一人、声の出し方が変な幽々子を除き。


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3.シナリオについて

さて、このゲームを買う人はキャラクター以外にシナリオを目的とすると思います。
その内の一つ、百合度はどうかというところ。

結論から言うと、百合度はかなり高いです。
それも昨今の百合アニメに見られる一目惚れや憧れで即カップリングとか行き過ぎた感情表現の百合ではなく、
キャラクター同士が好き同士になる過程も確りと描かれた丁寧な百合です。

物語開始時の5人は秋葉原に旅行に来ただけの本当にただの友人関係です。
そして物語中盤から共同生活していた上で『この人のここが好き』、
『この人のこんなところに憧れる』という過程を経てカップリングが成立する様は見ていて熱い拘りを感じました。

因みに主人公から他ヒロインへのマルチシナリオでないことや、そもそもパッケージでカップリングがわかる構造をしてるのもあり、
実はストーリーモードの百合カップリングからは『主人公が省かれています』
その辺りは後の悪いところに書きます。


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そしてシナリオとして、
なぜ秋葉原が荒廃していたのか、
なぜ他の人間はいないのか、
なぜ荒廃しているにも拘わらず施設は十全に使えるのか、
そして自分たちは何者なのか、
じんるいのみなさまへの意味。

こういったところは確り練られていて、展開も飽きさせないところがあるので一気に進めることができました。
シナリオだけで見ればこのゲームはかなり良いところを行っていると思います。


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4.このゲームのダメなところ

では2Dグラフィックとシナリオを褒めたところで、ダメなところはどこなのか。
というと、実はそれ以外全てのシステムだったりもします。

単純に言うと、公式ページで紹介されているゲームシステムが
『実はストーリーを進める上では全て無意味』という現実。


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5.破綻しているゲーム性

まず公式で書かれている『料理・畑仕事・採集・レシピの入手』といった要素に関して、
ストーリーを進める上では全く気にする必要がありません。

料理をしなくても、畑仕事をしなくても、採集をしなくても、レシピを入手しなくても、ゲームはクリアできます。
ゲーム性のサバイバル感が0というのはこの辺り。

誰でもプレイできるゆるふわ感、というのはこの手のゲームにとって大切ですが、
ゲームを進める上で何の障害にもならないとなったら話は別です。


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6.探索要素の意味

では探索する意味は何か、というとただのコレクション要素です。
料理のレシピを集め、素材を入手し、みんなで共同生活。
料理は翌日の探索効率に影響するのでメリットはありますが、一切取らなくても死ぬことはありません。
この辺りサバイバル感は本当に皆無。

アイテムの合成にしても『このアイテムを作れば新しいことができる』
というのは全てストーリー中に発生するので、ストーリー以外に探索場所を増やす方法はありません。
そしてストーリー中のアイテム合成は基本的にストーリーイベントを進めないと行えないので、
自由な探索をして事前にアイテムを入手することも(終盤の一部以外)できません。

つまり中盤で全ての探索場所が出揃うまで『探索をする必要そのものがない』のです。


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7.総じて無意味の塊

そしてここまでくると、実際秋葉原のマップを移動することすら無意味になるのです。
自由に探索してアイテムを入手する旨味がない。
そもそも探索場所は中盤にならないと増えない。
にも拘わらずマップの移動は行わなければならないし、スキップトラベルもない。
このゲームの最大の欠点はここにあります。

元々移動速度が高くないのに、自由もなくストーリーの進行のためだけに3Dマップを移動しなければならない。
それならそもそも移動なくしてただのアドベンチャーゲームにすればいいじゃん、というお話。
※先に書いたように、そもそも移動に関しての問題点はあります。

故に3Dマップの移動はただの邪魔な要素と成り果てる。

因みにマップに現在地が表示されないのは個人的にありだと思っています。
電子機器が使えない状況下でマップ(地図)に現在地が表示されるのは疑問だからです。
オンオフがあれば必要な人にとって親切だし、またはそういう機械を作るイベントがあれば表示されていいと思います。

ただし終盤になってくると目的地のヒントがとても曖昧になり、
場合によっては3Dマップのグラフィックとヒントが合わないなどの問題が出てきます。
例えば『パイプを追って神田川の方向に行ってみよう』とヒントが出ていながら
パイプに該当する3Dグラフィックがないので現在地から神田川の間のどこに目的があるかわからない、など。

そういう場面ではもっと明確に目的地を設定するか、ヒントをちゃんと機能させるものを追加してほしいと思いました。


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8.クリア後要素、そして有料DLC

そんな環境の果てにゲームをクリアすると、引き継ぎで2周目を行えます。
2週目ではもう一人のキャラが解放され、シナリオが分岐する仕組みもあります。

ただしこのキャラ、


有料DLCです。


何をトチ狂ったのか。
この出来のゲームに更に有料DLCを突っ込んできた。
しかもこの追加キャラ、シナリオ分岐するだけでなく

『本編で百合的に蚊帳の外である主人公の相方(らしい)』

というそれどう見たって無料でしかるべき要素だよね? という体たらく。
実際DLCの印象はかなり悪い。

最悪DLCになるとしても初回特典でつけろという。


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9.総評

総評としてじんるいのみなさまへ、は

・サバイバルゲームを求めている人にとっては完全に肩透かしどころか無
・可愛いキャラクターと百合ゲーを求めている人にって良いシナリオ
・探索要素はストーリーとサバイバルに関係ないだけで味付けとしてあり
・マップはかなり不出来
・3Dアドベンチャーとしてのゲーム性は殆ど無い
・総じてゲーム性のない凡ゲー

という微妙な立ち位置になります。

また6/28に小説版が発売されており、お値段は1300円。
内容はわかりませんがこれがゲームと同じシナリオをしているなら、
ゲームから3D探索と声とグラフィックを抜いた値段と考えれば、十分価値があると思います。

逆に言うとシナリオだけ気になるなら小説版を1300円で買った方が断然お得です。
じんるいのみなさまへはゲームとしてそんな完成度。

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