フリーダムウォーズの設定資料集

さてさて、今更ながら
フリーダムウォーズの設定資料集を買ってみました。

つまりこれ
フリーダムウォーズ設定資料集


まぁいつ買うかと思いながらいつまで経っても買わなくて
ぶっちゃけゲーム自体がめちゃめちゃ面白いわけでもないから
まぁどうでもいいかなぁとか思っていたのですけど。

あと高いから買わなかった。
なんで設定資料集に3780円も払わなくてはいけないのか。
他のゲーム同じ厚みで2000円台なのに…。


で、まぁ買ってみてどうだったのか、というと

・キャラクター資料としては及第点
・キャラクターデザインを決めるに当たってのあれこれ
・詳細なデザイン画
・本編ではみられないキャラクターのあれこれ
・服の詳細な仕様
・武器の詳細設定画


以上が褒められる点ですね。
デザインを眺める上での資料的価値としてはいいものです。

が、その他がダメ。
ゲームの設定資料といったら
ゲームで語られてない裏設定や
事の真相などを読んでワクワクするものと思いますが
この資料集の場合それらが完全に裏目に出ている状態。

自分がこれを読んだ素直な印象を書くと


後から継ぎ足された設定が多くて
ゲームをダメにした。



という感じですね。
では以下何故そう思ったのか、
ネタバレ込みで長文書きますんで、興味ある方はお付き合いください。
【1.ゲームと食い違う世界設定】

ゲーム内では一切語られることのなかった天獄と煉獄の詳細。
設定資料集を読んだ感じでは恐らく

この天獄自体が後から追加された設定と思われる。

予想ですが、ゲームがある程度創られている段階で
急遽天獄という単語を追加したため
ゲーム内ではそれに関する内容を盛り込めなかったのではないか、という印象。

因みに設定を後から色々追加しているのは
プロデューサーである吉澤のブログとか見ると色々判明します。
(荊も最初「鎖」で創っていたのを変更したものですしね)


そもそも天獄とは何かという問いがあります。
ゲーム内で語られなかったこれが設定資料に載っているのか。

勿論載っていますが、それは目を疑うものです。


Q.天獄とは何か


A.異世界の勢力です


は?


資料集によるとゲームよりもかなり昔のこと、
とある災厄により別世界から天獄勢力が出現したとのこと。

まずこの時点でゲームの世界観と一切合致しませんよね。

ゲームの世界観は公式ページやCM、PVなどの媒体を見ても
現実的な世界の延長として説明されているわけですから。

ゲームもストーリー終盤で行き成りSF要素が入り込んできましたが、
恐らくは基盤となるコンセプトでゲームを作った後、
味付けとしてSF設定を入れたためと考えられます。

よってゲーム内ではその設定を解説、
または納得させるだけの説明力を持たせる描写が用意できず
結果としてこんなちぐはぐな印象を持たせるに至ったと。

因みにその天獄勢力は現在遥か上空で滞空してる模様。
どうやって浮いてるのかとかは一切説明されてません。


【2.説明されたサイモンの動機】

まずサイモンって綴りがSIMONみたいで、
これ旧約聖書のシモンに該当しますよね。

で、このサイモンが何をしたかというと

・遥か昔、PTなどのシステムを地上の人々に提供する
・それにより天獄上層部と衝突
・争いに負けて幽界に幽閉される。
・よって天獄へ反撃の機会を伺う。
・主人公がその兵士として見出されました。
・ゲーム終了


そもそも天獄の設定が後付けとされると
サイモンも後付けの塊になってきますね。

ゲーム内でやたら超能力を発揮していましたけど、
その経緯や目的は一切語られなかったわけですし。

因みにアリエスはサイモンによって「創られた」存在のよう。
まぁアリエスもかなりの電波少女的な印象を受けたので
(そもそも今度教えてあげると言いながら何も教えてない人だし)
この辺有耶無耶な設定を全部丸めて投げるために居るのかもしれない。

因みにサイモンが天獄の人間っぽい話はゲーム内にも一応ある。
まぁ、シルヴィアが最後に向けられた杖を見て
「これは原初の堕落者の!?」と口走ってただけですけど。

因みにそのシルヴィアが改心した理由は一切不明。


【3.噛み合わないアブダクター】

このゲームに存在するアブダクターは大まかに三種類。

・天獄アブダクター
・人工アブダクター
・原初のアブダクター(レッドレイジ)

一応ゲーム内でも言葉だけで説明されているものの、
人工アブダクターは天獄アブダクターを解析して創られたもの。

じゃぁなんで人工アブダクター創ったの?
という疑問にはゲーム内で一切答えてくれてないのですよね。

これもゲームをプレイして人工アブダクターに思うのは、
「ただの敵」ということ。

共闘してるのはOPムービーと天罰ムービーの出撃シーンだけですし、
護衛というミッションはありますが
あれは単純に市民の移動手段として活用されているだけ。

もっぱら敵国が自PTの市民を奪うために差し向けている線しか
ゲーム内では強調されていません。
だって奪還と殲滅はあるけど略奪ボランティアはないですからね。

自分達は防衛戦しかしてないんだから
そらアブダクターの本来の役目なんて享受できませんよ。

じゃぁアブダクターは敵PTから市民を奪うためのモノなんだね、
というゲームでの感覚と実際がこれまた違う。


人工アブダクターを作った理由は天獄アブダクターに対抗するため。
元々対PT用に創られたものではない。

まぁ兵器の有用性なんて言うのは後から変わっていくものですが、
このゲームに関してはその発端を全く感じさせません。
っていうか対天獄兵器にしてはムービーで瞬殺されてますけど…。

原初の三機は初期に創られた強力な人工アブダクターということ。
だからまぁ汎用、輸送、砲撃の三機と思われる。


でもさ、天獄アブダクターに対抗するだけなら
別に鳥籠を搭載する必要がないことないですか?

天獄側は天罰により地上の資源を略奪するからこそ
鳥籠という運搬装置が必要不可欠なわけです。

でも地上は別に天獄勢力から略奪するものもないわけで
なら結局鳥籠がついていても邪魔なだけじゃないですか。

あれ自体がエンジンの役割をしているなら必要ですが、
そのような解説は一切ないのでウィルオードライブは別にあるはず。

では何故原初の三機に鳥籠がついているのか。
そもそも砲撃は必要としても輸送はいりませんからね。
例え資材を運ぶという目的があったとしても
それならトレーラーなどで運んだ方がよっぽど効率的ですし。


結局のところ、恐らく天獄が後付け設定だからでしょう。

その辺りはストーリーを追って行ってもわかりますね。
そもそもメインストーリー中に戦える天獄アブダクターは2-4のコウシンのみ。
(パラドクサとディオーネはクリア後。
 天獄アブダクターのパラドクサは8-4にしか出てません)

他はすべて鹵獲機という有り得ない設定。
そもそも天獄アブダクターに歯が立たない人工アブダクターで
(まぁ主人公とか普通に天獄アブダクター倒せますけど)
天獄アブダクターを鹵獲できるのもおかしい。それも大量に。

これ見てると恐らくはコウシンとパラドクサも元は
敵対PTが独自に開発していたアブダクターだったもので、
途中で天獄アブダクターに置き換えた可能性がある。

それ故ストーリーにも天獄は全然絡んでこないし
天獄アブダクターも一回しか出番がないようになってしまった、と。


【4.チェーザレがどう見ても主犯】

ただ実を言えば、ゲーム内のストーリーは説明不足とか
動機不足とか操作性の悪さとか色々あってクソゲーレベルですが、
設定と流れだけ見るとそれなりに創ってあったりします。

順を追って描くと

・遥か昔サイモンが天獄から追放される。
・サイモンが幽界でしょんぼりしている。
・取り敢えず自分の所に来れる道筋として
 煉獄の種(詳細不明)から「柩の種」を創りだす。
 ※柩の種を育てると柩になる。
・ニライカナイPTにて「柩」を兵器に転用する実験中、
 誤って煉獄の扉がオープンプン。
・煉獄からペルタトゥルムがこんにちは。
・ニライカナイPT含む大消失発生。
・アーベルさんボッチ化。 
 (因みにレッドレイジがどこに居たのかは不明)
・現代、チェーザレがアリエスと遭遇。
・チェーザレ、サイモンに通じる扉を探すために地上へ。
・ベアトリーチェ姉妹置き去り。
・チェーザレ、柩を発見し、サイモンの所へ到達する。
・ただ到達したのは精神だけで、肉体は消滅。
・残った柩がまた種になる。
 ※この種が後にナタリア等に回収され、最終的にアーベルに渡る。
・ベアトリーチェが父を探して三千里(地上へ)、
 でも速攻でPTに見つかって幽閉される。
・チェーザレの残した種がベアトリーチェに反応すると判明
※そもそもチェーザレのウィルオーを使って創ったものなので
 その血縁であるベアトリーチェ(またシルヴィア)でしか
 この種を育てる事が出来ない。
・この事実があるためベアトリーチェは利用されるのか
 目的は不明だけどずっと幽閉されていた模様。
・最終的にベアトリーチェさん柩の生贄に。


まとめると、

1.チェーザレがちゃんとサイモンの所に行けなかった所為で
2.煉獄に繋がる扉が残ってしまい
3.自分を探しに来た娘が誘拐されて利用され
4.世界が滅びかける

ということになる。
チェーザレマジ主犯じゃないですかこれ?

まぁチェーザレが使った種と
ホウライPTでの実験に使われた種が別物っぽいから
世界にはまだ他に種があるのかもしれないですけどね。

それかサイモンが創ろうと思えば何度でも創れるのかもしれん。


というわけでフリーダムウォーズの内容を今一度まとめますと、
総評としてはゲーム作りに必要不可欠なものが欠けたため
全体としてちぐはぐになってしまったゲームだと思うところ。

その必要不可欠なところというのが、ユーザーの立場と
今回の設定資料でわかったのが
ゲームのコンセプトと根幹を確り纏めてなかった事ですね。

後者に関してはだいたいが吉澤の所為でしょうね。
あれが後先考えずに色々盛り込もうとして
結局全てに手が回らず終わってしまったように思います。

そもそもストーリーが「ダンテの神曲」に準えているといいますが
それもどの地点で追加されたのかわかりませんしね。

見た感じ、
プロデュースする能力のない人間がプロデュースどころか
ゲームを破綻させるシナリオ組んでたように思います。

まぁその吉澤自身も更迭されたそうなので
今後このゲームがどうなっていくのかは分かりませんけどね。

一応設定資料集の感想を書いておくと、
デザイン資料として見るならいいんじゃない? 程度です。はい。
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